タマユタカ
本当に美味しい干し芋は、やっぱり日本国産に限りますね。
干し芋に最適だと言われているタマユタカというさつまいもが存在します。
茨城で作られる干し芋の9割ちかくがこのタマユタカを使用していると言われています。
このタマユタカは、干すことで甘みが増す品種です。蒸して、皮をむき、
スライスして外に干す。夜間は室内に取りこむといった作業を3日~4日程度
繰り返します。時々ひっくり返しながらと、手間のかかる干し芋ではありますが、
長期間の保存が可能で、冬場のおやつとして昔から愛されてきました。
寒い時期の乾燥した日が続くタイミングを見計らう事で、カビが付きにくいと
されています。ストーブの火であぶった干し芋の味わいはたまりませんね。
古くは、太白が多く使われてきましたが、太白の栽培が少なくなり、
より収穫量の多いタマユタカに移行していったようです。
さつまいもは昔から日本人に親しまれてきた食物です。長い年月をかけ、
品種改良が繰り替えされ、より甘く収量の多いものが好まれてきました。
それぞれの品種に長所があり、調理方法などを変えることで、
より一層その品種の良さを引き出すことができるでしょう。